20 障害物においてタックするためのルーム

20.1 声をかけることと応じること

障害物に近づいている場合、クロースホールドまたはそれ以上風上に向かって帆走している艇は、タックするためのルームを求めて声をかけることで、同一タックの他艇を回避することができる。声をかけた後、

(a) 声をかけた艇は、声をかけられた艇が応じる時間を与えなければならない。

(b) 声をかけられた艇は、次のいずれかで応じなければならない。できるだけ早くタックする、または直ちに「ユー・タック(タックせよ)」と答え、声をかけた艇にタックするためのルームを与えて、その艇を回避する。

(c) 声をかけられた艇が応じた場合、声をかけた艇はできるだけ早くタックしなければならない。

20.2 免罪

規則20.1(b)に基づくルームを得る資格のある艇がルームを帆走している場合、A節の規則または規則15あるいは16に違反したとしても、免罪されなければならない。

20.3 声を掛けてはならない場合

艇は、安全上、障害物を回避するためにコースを大幅に変更する必要があるときでなければ、声をかけてはならない。また、その障害物が、声をかけられた艇がフェッチングしているマークである場合には、声をかけてはならない。