32 スタート後の短縮または中止

32.1 スタート信号後、レース委員会は下記のいずれかの理由により、その状況に応じて、コースを短縮(音響2声と共にS旗を掲揚)する、またはレースを中止(音響3声と共にN旗、H旗の上にN旗、またはA旗の上にN旗を掲揚)することができる。

(a) スタート手順の誤り。

(b) 悪天候。

(c) どの艇もタイム・リミット内にフィニッシュできそうもない不十分な風。

(d) マークが紛失している、または定位置にないこと。

(e) 競技の安全または公正に直接影響するその他の理由。また、レース委員会は予定されたその他のレースを実施するために、コースを短縮することができる。

ただし、タイム・リミットがある場合には、1艇がコースを帆走して、タイム・リミット内にフィニッシュした後は、レース委員会は、そのレースまたはシリーズにおけるすべての艇への影響を考慮しないで、レースを中止してはならない。

32.2 レース委員会が、コースの短縮信号(音響2声と共にS旗を掲揚)を発する場合には、フィニッシュ・ラインは、以下でなければならない。

(a) 回航マークにおいては、その回航マークとS旗を掲げたポールとの間。

(b) 各ラップの終わりに艇が横切らなければならないラインにおいては、そのライン。

(c) ゲートにおいては、ゲート・マークの間

コース短縮は、先頭艇がフィニッシュ・ラインを横切る前に信号を発しなければならない。