このガイドは、主として1つ以上のクラスのための主要な選手権大会のための試験済みの帆走指示項目の一式である。したがって、世界選手権大会、大陸選手権大会、全国選手権大会および同様に重要な大会に対して特に役立つであろう。このガイドは、その他の大会においても役立つであろう。ただし、これらの大会ではこれらの指示のいくつかは必要でないか、好ましくないであろう。従って、レース・オフィサーは、それらを選択する場合には注意深くすることを勧める。
このガイドを発展させた付則LEは、ISAFウェブサイト(www.sailing.org)で入手でき、最大で最も複雑な多クラスの大会に適用できる規定に加えて、この付則で推奨している帆走指示項目のいくつかに関する変形を含んでいる。付則LEは、改善したレース運営技術を反映させるために都度改訂され、特定の大会の帆走指示書作成ための基本的なテキストとしてもダウンロードできる。付則Lもまた、ISAF『日本ではJSAF』ウェブサイトからダウンロードできる。
すべての帆走指示書が基本と勧める原則は、次の通りである。
1 2種類の内容、すなわちレース委員会、プロテスト委員会の意図と競技者の義務のみを記載すること。
2 レースに関係することのみとすること。行事の案内や係留地の割り当て等は、別のものとして提供すること。
3 明らかに好ましい場合を除き、競技規則を変更しないこと。(変更する場合、規則86に従い規則を明示してその変更を記載しなければならない。)
4 競技規則を、繰り返したり、言い換えたりしないこと。
5 内容自体を繰り返さないこと。
6 時系列、すなわち競技者が用いる順序になっていること。
7 可能な場合、競技規則の語句を用いること。
このガイドを使用するに当たり、初めに規則J2を見直し、必要な指示を決める。規則J2.1で定められている指示は、(*)で印を付けてある。適用しないか、または不必要な指示条項をすべて削除する。選択のある場合には、望ましいものを選択する。左欄の指示に従って、下線(___)のある空欄を埋めて、かっこ([. . . . .])で示されている選択肢がある場合には、望ましい語句を選択する。
用いない指示を削除後、すべての指示に、連続した番号を付け直す。ある指示が他の指示を引用している箇所では、指示番号が間違っていないことを確認する。
帆走指示書
1 規則
1.1 本レガッタには、『セーリング競技規則』に定義された規則を適用する。
1.2 [次の___協会規程は適用しない。][適用する規程は以下に全文を記載する。]
(または)
1.2 各国協会規程は適用しない。
1.3* _____ を適用する。
1.4 競技規則___を次のように変更する:___。
1.5 規則86.1(b)に基づき、定義『ゾーン』の距離を[2]または[4]艇身に変更する。
1.6 規則87に基づき、___クラス規則___を[適用しない][次の通り変更する]。
1.7 使用言語間で矛盾が生じた場合には、英文が優先する。
2 競技者への通告
競技者への通告は、___に設置された公式掲示板に掲示する。
3 帆走指示書の変更
帆走指示書の変更は、それが発効する当日の09:00までに掲示する。ただし、レース日程の変更は、発効する前日の20:00までに掲示する。
4 4 陸上で発する信号
4.1 陸上で発する信号は、___に掲揚する。
4.1 回答旗が陸上で掲揚された場合、レース信号『回答旗』中の「1分」を「___分以降」と置き換える。
4.2 音響1声と共に掲揚されるD旗は、「予告信号は、D旗の掲揚後___分以降に発する。
[艇は、この信号が発せられるまで、ハーバーを離れてはならない]」ことを意味する。
4.3 Y旗が陸上で掲揚された場合、水上にいる間は常に規則40を適用する。この項は、第4章前文を変更している。
5 レース日程
レース日程:
日付 クラス___クラス___
―――レース レース
―――レース 予備日
___予備日 レース
___レース レース
___レース レース
5.2* レース数
クラス レース数 1日あたりのレース数
_____ _____ _____
_____ ____ _____
日程上、そのクラスが2レース以上前倒しされていない場合に限り、1日につき一つの追加レースを行うことがあり、その変更は指示3に従って行われる。
5.3* それぞれの日の最初のレースの予告信号の時刻は、___である。
5.4 長時間の延長の後、1つのレースまたは一連のレースが間もなく始まることを艇に注意を喚起するために、予告信号を掲揚する最低4分以前に音響1声とともにオレンジ旗を掲揚する。
5.5 レガッタの最終日には、___より後に予告信号を発しない。
6* クラス旗
クラス旗は次の通りとする。
クラス 旗
_____ _____
_____ _____
_____ _____
7 レース・エリア
添付___にレース・エリアの位置を示す。
8 コース
8.1* 添付資料_____ の見取り図は、レグ間の概ねの角度、通過するマークの順序、それぞれのマークをどちら側に見て通過するかを含むコースを示す。 [概ねのコースの距離は _____となる。]
8.2 予告信号以前に、レース委員会の信号艇に最初のレグのおおよそのコンパス方位を掲示する。
8.3 コースは短縮しない。
これは規則32を変更している。
8.4 コースのレグは準備信号の後には変更しない。
これは規則33を変更している。
9 マーク
9.1* マーク1、2、3および4は___とする。
(または)
9.1* マーク1、2、3、4Sおよび4Pは___とする。
9.2 ___は、回航マークである。
9.3 指示12.1に規定する新しいマークは___とする。
9.4* スタート・マークとフィニッシュ・マークは___とする。
9.5 コースのレグの変更の信号を発するレース委員会艇は、指示12.2で規定するマークである。
10 障害物の区域
次の区域が障害物として指定される:_____
11 スタート
11.1 レースは、規則26を用いて、予告信号をスタート信号の前___分とし、スタートさせる。
(または)
11.1 レースは次の通りスタートさせる:___。
これは規則26を変更している。
11.2* スタート・ラインは、スタート・マーク上にオレンジ旗を掲揚しているポールの間とする。
(または)
11.2* スタート・ラインは、スターボードの端にあるスタート・マーク上にオレンジ旗を掲揚しているポールと、ポートの端のスタート・マークの間とする。
(または)
11.2* スタート・ラインは___とする。
11.3 他のレースのスタート手順の間、予告信号が発せられていない艇は、スタート・エリアを回避しなければならない。
11.4 スタート信号後___分より後にスタートする艇は、審問なしに『スタートしなかった』と記録される。これは規則A4を変更している。
11.5 スタート信号前の2分間に、艇体、乗員または装備のいずれかがスタート・ラインのコース・サイドにあり、その艇が特定される場合には、レース委員会はVHFチャンネル_____に、そのセール番号を放送することがある。放送や、計時の正確性に関する落ち度は、救済要求の根拠にならない。これは規則62.1(a)を変更している。
12 コースの次のレグの変更
12.1 コースの次のレグを変更するために、レース委員会は元のマーク(またはフィニッシュ・ライン)を新しい位置に移動する。
(または)
12.1 コースの次のレグを変更するために、レース委員会は、新しいマークを設置し(またはフィニッシュ・ラインを移動し)、実行できれば直ぐに元のマークを除去する。その後の変更で新しいマークを置き換える場合、そのマークは元のマークで置き換える。
12.2 ゲートを除いて、艇は、次のレグの変更の信号を発しているレース委員会艇と近くのマークとの間をマークをポートに見て、レース委員会艇をスターボードに見て通過しなければならない。これは、規則28.1を変更している。
13* フィニッシュ
フィニッシュ・ラインは、フィニッシュ・マーク上にオレンジ色旗を掲揚しているポールの間とする。
(または)
フィニッシュ・ラインは、スターボードの端にあるフィニッシュ・マーク上にオレンジ色旗を掲揚しているポールと、ポートの端のフィニッシュ・マークの間とする。
(または)
フィニッシュ・ラインは___とする。
14 ペナルティー方式
14.1 規則44.3「得点のペナルティー」を適用する。
ペナルティーは___位とする。
(または)
14.1 ペナルティーは、次の通りとする。
14.2 ____クラスでは、規則44.1を、『2回転ペナルティー』から『1回転ペナルティー』に置き換える。
14.3 規則67に規定されている通り、[プロテスト委員会][ジュリー]は、審問なしに規則42に違反した艇にペナルティーを課すことができる。
(または)
14.3 付則Pを「指示14.2および14.4により変更して」適用する。
14.4 規則P2.3は適用せず、規則P2.2を『最初のペナルティー以降のペナルティーに適用する』と変更する。
15 15 タイム・リミットと目標時間
15.1* 15.1* タイム・リミットと目標時間は、次の通りとする。
クラス タイム・リミット マーク1のタイム・リミット 目標時間
_____ _____ _____ _____
_____ _____ _____ _____
_____ _____ _____ _____
マーク1のタイム・リミット内に1艇もマーク1を通過しなかった場合には、レースを中止する。目標時間通りとならなくても、救済要求の根拠とはならない。これは、規則62.1(a)を変更している。
15.2 先頭艇がコースを帆走して、フィニッシュ後___以内にフィニッシュしない艇は、審問なしに『フィニッシュしなかった』と記録される。 この項は、規則35、A4、A5を変更している。
16 抗議と救済要求
16.1 抗議書は、[___にある] レース・オフィスで入手できる。
抗議、救済要求および審問再開の要求は、適切な時間内にレース・オフィスに提出されなければならない。
16.2 それぞれのクラスに対して、抗議締切時間はその日の最終レースに最終艇がフィニッシュした後、90分とする。
16.3 当事者であるか、または証人として名前があげられている審問に関わっている競技者に通告するために、抗議締切時刻後30分以内に通告を掲示する。 審問は___にあるプロテスト・ルームにて[時刻][___]に始められる。
16.4 レース委員会または[プロテスト委員会][ジュリー]による抗議の通告を規則61.1 (b) に基づき伝えるために掲示する。
16.5 指示14.3に基づき規則42違反に対するペナルティーを課せられた艇のリストは、掲示される。
16.6 指示11.3、18、21、23、24、25 および26 の違反は、艇による抗議の根拠とはならない。この項は、規則60.1 (a) を変更している。これらの違反に対するペナルティーは、[プロテスト委員会][ジュリー]が決めた場合には、失格より軽減することができる。この指示に基づく裁量のペナルティーに対する得点の略語は、DPIである。
16.7 16.7 レースを行う最終日では、審問再開の要求は、次の時間内に提出しなければならない。
(a) 要求する当事者が前日に判決を通告された場合には、抗議締切時間内。
(b) 要求する当事者がその当日に判決を通告された後30分以内。 この項は、規則66を変更している。
16.8 1レースを行う最終日には、[プロテスト委員会][ジュリー]の判決に対する救済要求は、判決の掲示から30分以内でなければならない。これは、規則62.2を変更している。
16.9 規則70.5に規定されたとおり、[プロテスト委員会][ジュリー]の判決を最終とする。
17 得点
17.1* 17.1* 付則Aのボーナス得点方式を適用する。
(または)
17.1* 得点方式は、次の通りとする。
17.2* シリーズが成立するためには、___レースを完了することを必要とする.
17.3 (a) ___レース未満しか完了しなかった場合、艇のシリーズの得点は、レース得点の合計とする。
(b) ___レースから___レースまで完了した場合、艇のシリーズの得点は、最も悪い得点を除外したレース得点の合計とする.
(c) __レース以上完了した場合、艇のシリーズの得点は、最も悪い得点を2除外したレース得点の合計とする。
18 安全規定
18.1 チェックインとチェックアウト:___。
18.2 レースからリタイアする艇は、できるだけ早くレース委員会に伝えなければならない。
19 乗員の交代と装備の交換
19.1 競技者の交代は、[レース委員会][プロテスト委員会][ジュリー]の書面による事前承認なしでは許可されない。
19.2 損傷または紛失した装備の交換は、[レース委員会][プロテスト委員会][ジュリー]の承認なしでは許されない。交換の要請は、最初の妥当な機会に、その委員会に行わなければならない。
20 装備と計測のチェック
艇または装備は、クラス規則と帆走指示書に従っていることを確認するため、いつでも検査されることがある。水上では、艇は、レース委員会のエクイップメント・インスペクターまたは計測員により検査のために直ちに指定したエリアに向かうことを指示されることがある。
21 広告
艇は、主催団体から支給された広告を、次のように表示し[なければならない][てもよい]:___。
22 運営艇
運営艇の標識は、次のとおりとする。
23 支援艇
23.1 チーム・リーダー、コーチその他の支援要員は、最初にスタートするクラスの準備信号の時刻からすべての艇がフィニッシュするかもしくはリタイアするか、またはレース委員会が延期、ゼネラル・リコールもしくは中止の信号を発するまで、艇がレースをしているエリアの外側にいなければならない。
23.2 支援艇は、___の標識を付けなければならない。
24 ごみ処理
艇は、ごみを水中に捨ててはならない。ごみは、支援艇およびレース委員会艇に渡してもよい。
25 上架の制限
キールボートは 、レース委員会の事前の許可証があり、その条件に従っている場合を除き、レガッタ期間中上架してはならない。
26 潜水用具とプラスチック・プール
最初のレースの準備信号からレガッタの終了までの間、水中呼吸器具、プラスチック・プールまたはそれらに類するものは、キールボートの周辺では使用してはいけない。
27 無線通信
緊急の場合を除き、艇は、レース中無線送信も、すべての艇が利用できない無線通信の受信もしてはならない。またこの制限は、携帯電話にも適用する。
28 賞
賞を次のとおり与える:___・
29 責任の否認
このレガッタの競技者は自分自身の責任で参加する。規則4[レースすることの決定]参照。主催団体は、レガッタの前後、期間中に生じた物理的損害または身体障害もしくは死亡によるいかなる責任も負わない。
30 保険
各参加艇は、大会毎に最低_____または同等の、有効な第三者賠償責任保険に加入していなければならない。